瀬谷松栄塾 三ツ境校

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勉強とは、何をすることなのか

私は、跳び箱が跳べません。

逆上がりもできませんでした。

今なら、どうすればできるのか、理屈ではわかります。

でも、練習するつもりはありません。

別に、できなくても困らないからです。

もし明日から、跳び箱を跳ばなければできない仕事をしなければならなくなったら、私はたぶん跳び箱の練習をするのではなく、その仕事を辞めます。

そして、跳び箱を跳ばなくてもできる仕事を探します。

大人になると、そういう考え方をするようになります。

苦手なことを、何でも自分でできるようにする必要はありません。

得意な人に任せる。
人に頼る。
別の方法を考える。
そもそも、それをしなくてもいい環境を選ぶ。

そうやって、自分にできないことを避けながら生活することもできます。

つまり、「できないことは、必ずできるようにしなければならない」というわけではありません。

 

勉強したくないなら、しなくてもいい

勉強も、ある意味では同じです。

本人が勉強したくない。
できるようになりたくない。

そう思っているのであれば、勉強しなくてもいいと思います。

ただし、そこには当然、結果がついてきます。

勉強しなければ、できるようにはなりません。
覚えなければ、覚えられません。
わからないままにすれば、わかるようにはなりません。

学校のテストや高校受験では、「できなければ困ること」があります。

そのときに、

「できるようになりたくない」

という選択をすることもできます。

ただ、その選択をすれば、テストの点数が上がらない、希望する高校に届かない、といった結果も受け入れなければなりません。

「できなくてもいい」のではなく、「できなくてもいい」と自分で選ぶなら、その結果も自分で引き受ける。

私は、そういうことだと考えています。

 

では、勉強とは何をすることなのか

「勉強ができない」と一言で言っても、実際にはいくつかの状態があります。

私は、特に次の3つを分けて考える必要があると思っています。

「わからない」を「わかる」に変える

そもそも、どうやればいいのかわからない。

これは理解の問題です。

教科書や参考書を読んで自分で調べることもできます。

学校や塾の先生に質問することもできます。

ここは、塾が力になれる部分です。

何がわからないのかを確認し、必要な説明をして、「わからない」を「わかる」に変える。

これは塾の大切な仕事です。

「できない」を「できる」に変える

やり方はわかっている。

でも、自分ではできない。

これは練習が必要です。

計算問題、英語の問題、漢字、文章題など、実際に自分で問題を解かなければ、できるようにはなりません。

先生が説明することはできます。
練習するための問題を用意することもできます。
間違えたところを確認することもできます。

しかし、実際に手を動かして練習するのは本人です。

「できない」を「できる」に変えるための練習は、本人の仕事です。

「覚えていない」を「覚えている」に変える

英単語、漢字、用語、公式などです。

説明を聞いて「わかった」と思っても、覚えていなければテストでは使えません。

覚えるためには、繰り返し確認し、自分で覚える必要があります。

これも、本人の仕事です。

「覚えていない」を「覚えている」に変えるのは、本人自身です。

 

塾ができること、本人がやること

この3つを全部「勉強」と一括りにしてしまうと、何が必要なのかわからなくなります。

「わからない」のなら、教えてもらえばいい。
「できない」のなら、練習する。
「覚えていない」のなら、覚える。

それぞれ必要なことが違います。

そして、塾にもできることと、できないことがあります。

「わからない」を「わかる」に変える。

これは塾がかなり手助けできます。

一方で、本人が練習しなければ「できない」は「できる」にはなりません。

本人が覚えなければ、「覚えていない」は「覚えている」にはなりません。

塾は、本人の代わりに勉強することはできません。

 

だから、必要なことは率直にお伝えします

瀬谷松栄塾では、ただ「頑張っていますね」と言って終わる指導はしません。

本気で成績を伸ばしたいのであれば、本人に伝えなければならないことがあります。

そして、保護者の方にもお伝えしなければならないことがあります。

時には、耳の痛い話になることもあります。

「塾に通っているから大丈夫」ではありません。

「わかるように教えてもらったから大丈夫」でもありません。

そこから先、自分で練習する。
自分で覚える。
そして、自分で「できるようになろう」とする。

そこまでやって、初めて勉強になります。

勉強するかどうかを決めるのは本人です。

できるようになるために取り組むのも本人です。

塾は、本人に代わって勉強する場所ではありません。

本人が勉強できるようにするために、必要なところを支える場所です。

2026.09.20 Sunday