「できたと思ったのに点が低い」テスト後に確認したいこと
30秒で読むまとめ
「思ったよりテストの点が低かった」には、大きく二つのケースがある。
テスト中からできていないと分かっていた場合は、勉強量や理解の深さを見直す。
できたと思っていたのに点が低かった場合は、自分の答えを正確に判定する力や、普段のミスの扱い方から直す必要がある。
本人が思っていたより、テストの点数が悪かった。
そういうこともあります。
ただし、「思ったより取れなかった」と言っても、すべてが同じ原因ではない。
大きく分けると、次の二つがある。
1.テストを解いている途中から、「全然できなかった」と分かっていた
2.テスト直後は「できた」と思っていたのに、返却されたら全然できていなかった
この二つでは、確認すべきことが違う。
テスト中から、できていないと分かっていた場合
問題を解いている最中に、
「ここも分からない」
「やったはずなのに、思い出せない」
「見たことはあるけれど、解き方が出てこない」
と気づくことがある。
緊張や焦りで、普段ならできることができなくなる場合も確かにある。
ただ、毎回のように多くの問題で思い出せないのであれば、まず考えるべきなのは勉強不足である。
ここで言う勉強不足は、単純に勉強時間が短かったという意味だけではない。
本人としては、きちんと勉強したつもりかもしれない。
問題も何回か解いた。
一度間違えた問題も、最後には正解できるようになった。
それでも、本番では問われ方が少し変わっただけで、何を聞かれているのか分からなくなる。
なぜでしょう。
問題の答えや解き方を覚えていただけかもしれない
同じ問題を何度も解いていると、知らないうちに答えや手順を覚えることがある。
その問題であれば解ける。
しかし、少し数字が変わったり、聞かれ方が変わったりすると解けない。
これは、内容を理解したというより、
「この問題は、この解き方をする」
という組み合わせを覚えていた状態である。
問題集を何冊も増やせば解決することもある。
ただ、たくさんの問題を解くだけでは、今度は一つひとつの「解き方」を覚えようとしてしまう。
「この問題の解き方は何だったか」
「前にやったはずなのに思い出せない」
となれば、また同じことの繰り返しである。
一生懸命勉強しているのに結果が出ないのであれば、やり方を変えてみる必要がある。
何回も解いて答えを覚えるのではなく、自分で説明できる状態まで理解する。
なぜこの公式を使うのか。
どの条件を見て、この解き方を選んだのか。
ほかの選択肢が間違っているのはなぜか。
自分自身で解説できるところまで確認する。
問われ方が変わっても対応するためには、答えではなく、その理由を理解しなければならない。
緊張や焦りが原因なら、普段から時間を測る
内容は理解できている。
時間をかければ解ける。
しかし、本番になると焦って思い出せなくなる。
本当にそれが原因だと感じるのであれば、普段の勉強から時間の制限を設ける。
「この問題量なら、何分で解く」
と決めて取り組む。
時間に制限がある中で、知識を思い出し、問題を読み、答えを出す練習が必要である。
本番でだけ時間を意識しても、急に正確には解けません。
「できた」と思ったのに、点数が低かった場合
一つ目よりも注意が必要なのが、
テスト直後は「できた」と思っていたのに、実際には全然できていなかった場合
である。
この場合、本人が自分の問題に気づいていないことが多い。
テスト中に「分からない」と感じていれば、少なくとも何ができなかったかは分かる。
しかし、「できた」と思っている場合は、本人の中では大きな問題が起きていない。
それでも、実際には点数が取れていない。
では、なぜ「できた」と思ったのでしょう。
答えを書けたことと、正解したことは違う
問題を見て、何かしらの答えを書いた。
すべての解答欄を埋めた。
本人の感覚では、それだけで「できた」になることがある。
しかし、
書けたことと、丸が付くことは別である。
根拠のない自信を持ったまま解いていれば、間違っていることに気づかない。
これは普段の勉強にも表れる。
自分の答えは合っていると思いながら丸付けをするため、実際には間違っているのに、自分で丸を付けてしまう。
漢字が少し違う。
英単語のスペリングが違う。
数学の符号が抜けている。
それでも本人は、だいたい合っているので正解だと判断する。
普段から自分の答えを正確に判定できていなければ、テスト後の予想点も正確にはならない。
問題用紙と解答用紙で答えが違っている
問題用紙では正しく解けているのに、解答用紙へ写すときに間違えることもある。
符号を書き忘れる。
マークする番号をずらす。
問題用紙に書いた答えとは違うものを転記する。
本人は問題用紙を見ながら予想点を考えるため、「できた」と思っている。
しかし、採点されるのは解答用紙である。
転記ミスや符号ミスをする生徒は、テストでだけ急にミスをしているわけではない。
普段の勉強でも、同じことをしているはずです。
普段の丸付けや書き写しの段階で、それを問題として扱っているかを確認する必要がある。
「ケアレスミスだから大丈夫」ではない
少しの書き間違い。
符号の付け忘れ。
漢字やスペリングの間違い。
本人は、
「分かっていなかったわけではない」
「ただのケアレスミスだから大丈夫」
と考えることがある。
全然大丈夫ではありません。
テストでは、分かっていたかどうかではなく、正しく答えられたかどうかで点数が決まる。
普段の勉強でケアレスミスを「大したことのない間違い」として処理していれば、本番でも同じことが起きる。
ケアレスミスは、点数を失うという意味ではクリティカルミスである。
間違えた原因が知識不足であっても、符号の付け忘れであっても、失った点数は同じである。
「本当は分かっていた」という言葉で、間違いを軽く扱わないこと。
まずはそこから始めなければならない。
「次は見直しをする」だけでは直らない
テストの振り返りをすると、
「次は見直しをきちんとします」
という答えが返ってくる。
しかし、普段から符号や転記を間違えている生徒が、テストの最後だけ見直しをして、すべて発見できるでしょうか。
自分では正しいと思って書いた答えを、同じ考え方のまま見直しても、間違いに気づかないことがある。
そもそも、テストで十分な見直し時間が残るとも限らない。
見直しでミスを発見することを前提にするのではなく、
最初からそのミスをしないための習慣をつける。
こちらの方が重要である。
問題を一度で正確に解く。
一発で仕留める。
その意識を、普段の勉強から持ってもらいたい。
答えが出た時点で、おかしくないかを判断する
見直しが必要ないという話ではない。
ただし、すべての問題を解き終えてから、最初に戻って間違いを探すことだけが見直しではない。
答えが出た時点で、
「この答えはあり得るか」
「聞かれたことへの答えになっているか」
を確認する。
たとえば、ある数の12%を求めているのに、元の数の10分の1より小さな答えが出た。
その時点で、計算がおかしい可能性に気づける。
人間が時速40キロメートルで走るという答えが出た。
人数を求めているのに、小数になった。
その答えが現実的にあり得るかを考えれば、間違いに気づけることがある。
これは、最後にまとめて行う見直しではない。
一問を解き終えた時点で行う確認である。
本番でミスをしないために、普段から練習する
テスト本番でミスをしないようにするには、普段の勉強から正確に取り組む必要がある。
丸付けのときに、漢字やスペリングまで正確に見る。
符号や単位の間違いを、軽いミスとして処理しない。
答えが出た時点で、不自然ではないかを確認する。
問われ方が変わっても答えられるよう、自分で説明できるまで理解する。
必要であれば、時間を測って取り組む。
こうした練習が積み重なっていれば、本番だけ急に特別なことをする必要はない。
本番でミスをしないように下準備をする。
それが練習するということである。
一日一日、一回一回の勉強を大切にしていきましょう。
